多くの音大生の場合、
入学以前は、志望校合格やコンクール入賞のため、
ひたすらピアノの上達を念頭に、日々練習に励んできたことと思います。

音大入学後も、その姿勢は基本的には変わらないはずですが、
昨今は文科省の方針で、どこの大学でも「キャリア教育」に力を入れていますから、
「音楽を仕事にする」ということについて、考えざるをえない機会が増えることでしょう。

世間は「音大生は食えない」という観念を押しつけてくることが多いですが、
どうかその先入観に負けないでください。
それは音楽の世界を良く知らない人々が、
想像と、身近にいるごくわずかの具体例だけから勝手に判断した決めつけです。

私は早稲田の法学部を卒業しましたが、
早稲田の法学部卒であっても、
司法試験合格といった特殊スキル(資格)を身につけていなければ、
大学を出ただけでお金を稼ぐことはできません。

みな、日本社会の新卒採用のシステムに沿って就職活動に励み、
どこかの会社から雇ってもらうことで、はじめてお金を稼ぐことができるのです。
新入社員の時点では、社会の中で商品となるスキルはまだ何も持っておらず、
会社で働くうちに、だんだんスキルを身につけていくのです。

それにくらべて、音大生は、
楽器演奏や作曲、音楽理論などの専門知識を持っています。
これは、世の中に売り出す「商品」を、卒業時に誰もが持っているということなのです。
まさに「手に職」なのです。

残念なことに、多くの音大生の場合は、
せっかくの専門スキルを世の中に売り出す方法を知りません。
演奏スキルを上げることばかりに腐心して、
社会人としての連絡の取り方のマナー一つ知らない人がほとんどです。
まして、起業や経営のことなど、一度も考えたことがないのではないでしょうか。

また、専門スキルも、そのままでは社会のニーズに応えられないことが多いのです。
法学部の場合でも、純粋学問としての法学と実務法学は
根っこは同じでもカラーが違います。
演奏も同じこと。
音大で習うことと、現場で求められる演奏スキルには開きがあります。

この開きを埋めるため、各大学では
「キャリア教育」を意識した講座を設けています。
「伴奏法」「ピアノ教授法」などがその例です。
しかし、90分授業年間30回だけでは、
現場で必要とされることのほんのさわりを示すことしかできません。
単位取得後は、大学で学んだことを土台に、現場に通用するところまで、
自分で自分をブラッシュアップしていかなければならないのです。

《高島ピアノ塾》では、音大生・卒業生の直面するこうした現状をふまえ、
音楽一本で生活していくため必要なスキルとマインドをコーチいたします。
また、留学や大学院進学と将来の展望についてのカウンセリングも行っております。

私自身の経験から、特に
・ピアノ演奏/指導を職業としたい方(ピアノ専攻以外でも)
・声楽専攻の方
に対しては有益なアドバイスをさしあげられると思います。
お気軽にご連絡ください。

レッスン内容に関しては、以下の3つのモデルコースのご用意がありますが、
ご要望に合わせて、この他の内容にも対応いたしております。
(例:声楽専攻の方のためのコレペティ稽古など)

なお、ピアノのレッスン内容に関しては
上級レベルのレッスンに関するページも併せてお読みください。
指導方針:上級

1.伴奏ピアニストコース

バレエピアニストや声楽伴奏者として
お仕事をなさりたいとお考えの音大生・卒業生の方に、
プロフェッショナルとして活躍するためのスキルとノウハウをお教えいたします。

大学の「伴奏法」の授業の単位を取得しただけでは、
伴奏という奥深い世界のほんの入り口に立っただけです。

プロとして活動を継続するには、
大学で学んだことを土台に、さらに成長していく必要があります。

バレエ伴奏、声楽伴奏共に、
いざ仕事の発注が来たときの準備期間を短くするために、
日頃からレパートリーを広げ、レベルを維持しておかなければなりません。
そのためにも、定期的にレッスンに通うことをおすすめいたします。

2.奏法改善コース

テクニック面で壁を感じている方には、
もっと楽に美しい音で弾ける奏法をお教えしております。

手の小さい、骨格の華奢な日本人女性がグランドピアノを扱う場合、
欧米人の大柄な男性と同じアプローチを取ったのでは
どうしても音が濁り、疲労が大きく、最悪の場合は手の故障につながります。

人間の身体の仕組みにかない、
ピアノという楽器の構造に逆らわないような弾き方というものは
確かに存在しており、ヨーロッパで脈々と受け継がれてきているのです。

正しい動作ができるよう脳で身体をコントロールできるように、
まずは自分の身体と感覚に意識を向けることから始めていきます。
副産物として肩こりや腰痛の改善が見られることもよくあります。

ハイフィンガー奏法からの脱出は何歳でも可能です。
あきらめずにご相談ください。

3.藝大大学院受験(音楽史・英語・論文)対策

藝大大学院(修士課程)は、全受験生に音楽史の試験が課されます。

語学は数か国語から選択ですが(専攻により科目数や辞書の可/不可は異なる)、
英語を選ばれる方も多いと思います。

また、専攻によっては
出願時の研究計画書提出や論文試験が課されることもあります。

これらの受験相談/対策指導を行っております。

藝大大学院は、決して難関校ではありません。
きちんと手順を踏んで、やるべきことを積み上げていくことで必ず合格可能です。
イメージに圧倒されないよう、賢く対策を立ててください。