特集「ピアニストの呼吸と姿勢」を監修

当教室主宰者・高島登美枝が
ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス発行の
月刊『ピアノ』2021年4月号で
特集「ピアニストの呼吸と姿勢」の監修に携わりました。

ピアノを弾くと疲れる。
ピアノを弾くと肩が凝る。
ピアノを弾くと腰が痛い。

こういう症状のある方は、
一度演奏中のご自身の呼吸の状態に
意識を向けて観察してみてください。

弾く時に夢中になるあまり、
気付いたら身体を固くして
息を詰めていませんか?
浅い呼吸になっていませんか?

演奏中、身体に不快な感覚のある場合は
ほぼ確実に呼吸も不自然な状態になっています。
そして出てくる音にも
力みがあったり響きが少なかったり、

ピアノから美しい音を弾き出せる
ピアノ演奏の正しいフォームとは、
深い呼吸を取れるフォームと同義だからです。

声楽伴奏者だからわかる演奏時の呼吸

当教室の主宰者・高島登美枝は声楽伴奏者。
何百人ものプロ声楽家の伴奏を経験してきました。

声楽伴奏者は
コレペティトゥーアと呼ばれることもあるお仕事。
 
ピアノが上手に弾ける、
歌詞の外国語が読めることに加えて、
声楽家の息遣いと声の音色の些細な変化も見逃さず、
ベストな歌唱を実現するため
絶妙のタイミングでのアンサンブルを提供する役割。
いわば「呼吸を読むプロ」です。

当教室のレッスンでは
主宰者のこの経験をもとに
楽譜に書かれた作曲家の要求を
ピアノで再現するためには
どのような息遣いが必要なのかを
分析しながら
ご一緒に作り上げていきます。

また、自在な呼吸の前提となる
身体づくりのために
首・肩・背中・胸をほぐす軽い体操も
ご紹介しています。

もっと呼吸に意識を向けて

誰もが常に必ず行っているけれど、
普段はあまり意識したことがないのが
呼吸というもの。

「鼻呼吸と口呼吸の違いは?」
「腹式呼吸と胸式呼吸って何?」
「肩式呼吸、なんて言葉も聞いたことがあるけど…」
「横隔膜って膜なの? どこにあるの?」

レッスンでは呼吸にまつわる
こうした素朴な疑問にもお答えしています。

ピアノ演奏をきっかけに
日頃のご自身の呼吸にも
関心をお寄せいただくと
健康増進にも役立ちますよ。