3歳から5歳頃が、
ピアノを始めるのに最も適した年齢です。
後述しますが、子どものピアノコンクールには
4歳から参加可能なものもあります。
ということは、3歳からピアノを開始することも
決して早過ぎるわけではありません。
幼稚園入園を機に、
ピアノのレッスンについてご検討されるのは
ひとつの良いタイミングだと思います。

一人一人の成長度に応じた指導

この年代は、生まれ月によって、
同じ学年でもひとりひとり、
体格や理解力に大きく差があります。

また、「優位感覚」といって、
視覚、聴覚、言語感覚、触覚(身体感覚)の中の
どの感覚を主に使って外界を把握しているかが
お子さまにより異なります。

《高島ピアノ塾》では、
これまでピアノ指導とバレエ教室での伴奏を通じて
何百名ものお子さまと接してきた経験に基づき、
お子さまの個性に応じた教材選びと指導を行っております。

古今の子どもの歌に親しむ

この年代は、
ことばの能力(聴く・話す・理解する)が
最も伸展する時期です。

ことばの力を発達させ、
身体で感じるリズム感を養うために、
この年代の指導では、ピアノだけでなく、
お歌を歌うことにも力を入れて指導します。

《高島ピアノ塾》では、
現代の子どもの歌だけでなく、
長く歌い継がれてきた童謡・唱歌も織り交ぜることで、
ヴォキャブラリーを増やし、
想像力を豊かにしながら、
クラシック音楽の基本的和声に耳をならしていきます。

この年代でどれだけ
ことばの能力を発達させられるかが、
今後の全ての教科の学習に影響してきます。
教材の歌以外にも、
ご家庭での読書や読みきかせを通じて
どんどんお子さまの日本語能力を
高めていっていただきたいと願っております。
音楽に限らず、
ことばの能力全般に関するアドバイスも、
随時行っております。

レッスンマナーを身につけ、練習を習慣化する

初めて習い事をするお子さまは誰でも
「レッスン」という特別な時間と
普通に過ごす時間の区別がつきません。

レッスン時間の間
お行儀よくピアノの前に座っていること自体が
新しい経験になります。

ですから、最初は保護者の方の見守る中で、
・先生のお話(指導内容)をよく聴く
・指導されたことに、行動や言葉で応える
・この二つの反復作業に集中できる時間を少しずつ伸ばしていく
…ということが必要です。

また、ピアノの場合、
決められた宿題をおうちできちんとこなすことが
レッスン成立の前提となります。

毎日の歯磨きや入浴と同じように、
おうちでの生活の中に、
ピアノの練習時間を
組み込んでいただくことが必要になります。
そのためには、保護者の方にも
ご協力いただかなければなりません。

しかし、この年代から、
音楽という、
耳に楽しく感覚に心地よいものを通じて
「毎日自分を向上させることをする」習慣を
身につけることは、
将来、何の方向に進むにしても、
大きな力になります。

芸術に触れることで美意識を養うと同時に、
レッスン前後の立居振舞やご挨拶などを通じて、
礼儀正しさ、清潔さ、感謝の心を
育てていくことも重視しています。

テクニックより音楽基礎力を盤石に

この年代の子どもの身体は
成人のようやく半分くらいですから、
子どもたちにとって、
ピアノはとても巨大な楽器になります。

ですから、この時期のピアノ指導では、
・小さな手に無理をさせない
・フォームに悪い癖をつけない
ということが、最も大切です。

むしろ、ピアノ教材と
楽典・ソルフェージュ教材を通じて
・音楽の仕組みを経験的に把握すること
・読譜力を身につけること
が大切だと考えております。

そして、耳が最も発達する時期ですから、
・自分の出している音をよく聴く力を伸ばすこと
・音の美しさを味わえるように、教え導くこと
…に重点を置いて指導いたします。

コンクールに挑戦し、自立心を伸ばす

《高島ピアノ塾》では、
この年代からのコンクール参加を
積極的に推奨しております。
年間最低1つは、
コンクールに参加することが原則です。

一つの目標に向かって
何か月もかけて少しずつ計画的に頑張る経験は
将来の受験勉強に役立つ資質を
養うきっかけとなりますが、
こうした経験は、年1回の発表会だけでは
充分とはいえません。

幼児期はまだ、
勉強が本格化しておりませんし、
自意識が育つ以前なので、
緊張感を集中力に
転じやすい年代でもありますから、
コンクールに挑戦するのに最も適した年齢です。

また、誰も助けてくれない舞台に
一人きりで立つことによって、
自分一人で頑張るということを体験し、
自信と集中力を養うことができます。